TIMBER SYSTEM / STRUCTURAL LOGIC

応県木塔の木組み(榫卯)・斗栱と木構造

ほぞ組み(榫卯)、斗栱(組物)、八角形の二重柱網、明層・暗層、梁架と筋違から、遼代中国木造建築としての応県木塔を読み解く。

五層六檐
外観
九層
内部
54種
斗栱形式
二重
柱網

外観五層六檐の間に四つの暗層があり、内部は九層となる。八角平面の内外二重柱網を梁・枋・斗栱・筋違が環状に結び、通し柱一本ではなく各層の架構が連続して荷重を伝える。

榫卯は、ほぞとほぞ穴などによって木材同士を接合する木組みを指す。一方、斗栱は柱・梁・軒の間に斗・栱・昂などを積み重ねる組物であり、両者は同義ではない。接合部の接触、回転、わずかな滑りが、風や地震に対する複雑な変形特性に関わる。

応県木塔は、八角平面、材分による尺度、内外柱網、層ごとの梁架、斗栱と木組みを統合した遼代中国木造建築の重要例である。「釘を一本も使わない」という通説は絶対化できず、当初材、金属部材、塔刹、後世の補強・修理材を分けて検証する必要がある。

COMPLETE OBJECT INDEX

24

  1. 01八角平面遼代原構と歴代修理の重層平面秩序
  2. 02内外槽柱網遼代原構と歴代修理の重層塔身
  3. 03一層外槽柱遼代原構と歴代修理の重層外周
  4. 04一層内槽柱遼代原構と歴代修理の重層内周
  5. 05明層体系遼代原構と歴代修理の重層登臨可能層
  6. 06暗層I遼代原構と歴代修理の重層構造中間層
  7. 07暗層II遼代原構と歴代修理の重層構造中間層
  8. 08暗層III遼代原構と歴代修理の重層構造中間層
  9. 09暗層IV遼代原構と歴代修理の重層構造中間層
  10. 10斜材網遼代原構と歴代修理の重層内外槽間
  11. 11斗栱組物体系遼代原構と歴代修理の重層柱頭・檐下
  12. 12隅組物遼代原構と歴代修理の重層八隅
  13. 13柱頭組物遼代原構と歴代修理の重層柱頭
  14. 14中備組物遼代原構と歴代修理の重層柱間
  15. 15梁枋体系遼代原構と歴代修理の重層水平架構
  16. 16六重屋檐遼代原構と歴代修理の重層塔身外縁
  17. 17藻井遼代原構と歴代修理の重層仏壇上方
  18. 18鉄製塔刹遼代原構と歴代修理の重層中軸最高点
  19. 19石積台基遼代原構と歴代修理の重層地面層
  20. 20仕口・継手遼代原構と歴代修理の重層木構接合部
  21. 21平座と回廊遼代原構と歴代修理の重層外槽周囲
  22. 22瓦作と棟飾遼代原構と歴代修理の重層屋面
  23. 23建具・窓・隔扇遼代原構と歴代修理の重層外槽囲い
  24. 24風鐸遼代原構と歴代修理の重層檐隅
OPEN FILTERED VISUAL ARCHIVE ↗
ENTITY QUESTIONS / FAQ

FAQ

01

なぜ内部は九層ですか?

五つの明層の間に四つの暗層があり、構造を連続させるためです。

02

榫卯と斗栱は同じものですか?

いいえ。榫卯は木材の接合方法、斗栱は柱・梁・軒の間に置く組物で、斗栱の部材同士にも複数の木組みが用いられます。

03

完全に釘を使わないのですか?

当初の木作、金属部材、塔刹、後世の補強・修理材を分けて検証する必要があります。

VERIFICATION SOURCES
UNESCO|Wooden Structures of Liao DynastyBuildings|Parametric Modeling and Column Grid Analysis清华大学|应县木塔:云薄万栱的古今传奇